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2008年7月 アーカイブ

2008年7月 4日

アサデス エコラブ


九州朝日放送のアサデスがやってきた。
キャスターはお馴染みの徳永玲子さん。
レポーターは有吉保雅さん。

お二人とも事前に何も知らされていないとのことで、突然玄関で「ここになにかエコなものがあると聞いて来たんですが・・・」と言うことで取材が始まった。

焼かないタイル「LIMIX」のことを説明し、それから焼かない手作り植木鉢キット「エコポ」の事を説明するとそのたびに「エー!焼かないんですか!?タイルって焼き物でしょう!?植木鉢って焼き物でしょう!?」と、とってもハイテンションなリアクション。

だから事前に何も教えないのだろう、カメラの向こうでディレクターの植村千登勢さんが二人の反応をにこにこしながら見守っている。

偶然とは不思議なもので、この日はたまたまエコポの技術シーズとなる「植栽桝およびそれを用いた育成方」と言うテーマで、土漆喰植木鉢の水分調整効果や夏場の温度低減効果等を研究している九州工業大学大学院・工学研究院の伊東啓太郎氏との打ち合わせ予定が入っていた。
先日まで北九州の いのちのたび博物館でエコポのワークショップが行われ、それに合わせてエコポコンテストを開催していたが、その入賞者を選定する会議だったのだ。
大賞になった作品はとってもキュートで、画像をリークしてしまいたい誘惑に駆られるけど、もう少しだけ待とう。

そのまま伊東先生にもインタビューに参加してもらう。

もの作り日本大賞や中田英寿邸に漆喰やLIMIXが採用された話にもハイテンションの受け答えが続くが、さすが役者さんで自分にはとてもこの真似は出来ない。
そもそも植村ディレクターの乗せ方が上手な様で、伊東先生も気持ちよくインタビューに応じている。

その後二人でエコポの試作をする事になったのだが、あっという間に仕上げたのには驚いた。
いつも超多忙なスケジュールな中で何かをさせられることになれているのか、仕事が早い。
作例写真のレベルとかなり違うとディレクターにつっこまれてはいたが・・


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放映は7月16日の10時からとの事で、どのような編集になっているかとても楽しみだが、残念ながらエリアは九州・山口だけである。

この話にはおまけがあって、8月2日、博多キャナルシティでのエコラブキャンペーンで「エコポ」の販売をする事になった。ワークショップもやって欲しいと言われたので、賑やかになりそうな予感である。

2008年7月28日

洞爺湖サミットのゼロエミッションハウスのLIMIX

ゼロエミッションハウスのキッチンと洗面所にLIMIXが施工されているので、何とか見たい、写真も撮りたいと思いながらも果たせずにいたら、それがかなった。

まず、ズームインで挟土秀平さんがVIPのご婦人方に、ゼロエミッションハウスで光る泥団子の紹介をする企画。
その時に遠目ではあるが、キッチンの壁に紛れもなく白色のLIMIXの目地模様が・・
最初に入ってきたVIPの奥様方がお茶会をする場所で使用されるらしい、と言う情報が事実であったことがこれで証明された。

しかし、何と言っても遠目である。
おまけで映っているのだから仕方が無いが、
と、思っていたら、この写真が届いた。


まず、台所

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次に洗面所

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白いLIMIXに陽光が踊っている。

撮影をしていただいたのは、コンフォルトの編集長、多田君枝さん。
会期直前のメデイアや工事会社やメーカーが入り乱れての大変な時に取材に行かれていて、このLIMIXを見つけて撮影して頂いたのだ。
大変貴重な写真である。
サミット後はすぐに解体されると言うことなので、幻のカットである。

心から感謝申し上げます。

2008年7月20日

品川兄弟の仕事

品川兄弟を知っているだろうか。


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一般の方々にはあまり知られていないが、左官の業界ではかなりの有名人である。
何しろ不思議な才能を持っている。
弟の品川博さん(右側、帽子をかぶっている)は、ミニチュア細工で有名である。


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これらはその作品の一部であるが、これをセメントを材料にして作っているのだから凄い。
別に、これを生業にしているわけでも何でもないが、彼の創作魂が勝手に手を動かして、根気よく
少しずつ、材料を塗重ねて作品へと結実するのである。
職人としての観察力、仕事の緻密さの賜である。


兄の清志さんは別の意味で凄い。
弟が仕事で使う色々な道具を、その創意工夫の才と器用さで、自作してしまうのだ。
その中でも、近年の傑作と言えるのが漆喰押さえゴテ。
これは、品川兄弟が漆喰の大規模な現場をやったときに、既存の鏝では飽きたらず、全く新しい発想の漆喰押さえ鏝を発明してしまったのだ。
そのアイデアを実際に形にしたのは鏝鍛冶五百蔵満弘氏
鏝鍛冶として現代の名工と呼ばれるにふさわしい実力者である。

そんな品川兄弟が加古川からはるばる博多までやってきた。

CARVELの高倉潤氏に請われて、祇園たかしるや の仕事をするためである。


たかしるやはキャナルシティの近くにある。


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頭を下げないと入れない低い入り口をくぐると、そこには黒い木目意匠のLIMIXが待っている。

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一つの部屋の壁は、グレーのグラデーションを活かしたLIMIXで仕上げられているが、このグレーのグラデーションが予想した以上に良い感じを出していた。

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調理場の背景にある、淡いグリーンのLIMIXは、実は特殊な織りのシルクが入っていて、その上下にある収納の戸には意匠を合わせた漆喰が塗られている。

漆喰セラミックと手仕事の漆喰とのコラボレーションが、この現場のテーマである。

若い高倉潤氏があまり経験が無いはずの漆喰とLIMIXの可能性と魅力とを上手く引き出しているのに驚く。

いや、むしろ若い感覚だからこそ出来るのだろうか。

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オーナーの山本淳二氏にも気に入って頂けた様なのがなにより。
新装開店にふさわしい、気持ちの良い接客がされているので、先客万来となって欲しい。


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また、一つ、城かべとLIMIXから生まれる空間を体感して頂ける現場が出来たことがうれしい。
建材は空間を作るための部材なので、小さなサンプルやカタログからだけでは、その最終的な姿を予想することは簡単では無いからだ。

食事も大変美味しいので、是非皆様も足をお運び下さい。


最後にもう一つ作品の紹介を。


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こちらは、お兄さんの清志さんの作品であるが、硬いステンレスの針金を切って削って作ったもので、この写真は100体ほどもあった作品のごく一部である。
一体として同じポーズのものは無い、と言うか作れないそうだ。

やはり異才である。

2008年7月 9日

コークス暴騰 2

昨年の2回の値上げに続いて、今年もすでに7月で2回、値上げの通告。
値上げ幅が異常である。
石炭が3倍になったあおりでコークスも3倍以上。

それに対して実際に転嫁できたのは年末から春にかけて1回。
2回目の値上げのお願いが実効しないうちに4回目の値上げ通告が来た。
とても追いつかないし、ユーザーの理解を得るのも大変である。

ガソリンや鉄鋼は連日メディアが報道するので値上げになっても仕方がないという
道筋が作られて行くが、報道から漏れた業界は説明が大変である。

もっと大変な事がある。
昨年の建築確認申請の審査厳格化により住宅着工件数は大幅に落ち込んだ。
その落ち込み方も大幅で、GDPを1%落とすのでは無いかと報道されていた。
それが回復しないまま燃料・原料高による景気後退の局面入りか。

建築確認申請処理の遅れもいまだ解消されていないと聞く。
官製不況と言われる所以である。
お陰で全国の建設関係業者は体力の限界に達しているところが多数あると言う。
そうでなくても原料コスト高騰で需要も採算も赤信号なのに、その足を引っ張っるのではなくて、前向きの手を国土交通省には打ってもらいたい。

コークスを最も消費する国内の高炉メーカーは作っても作っても足りないと言う。
船舶用の鋼板需要が積み上がっていると新聞に書いてある。
だから、まず調達ありきでコークスの価格がつり上がって行く。

コークスだけでなく、石油も元売りは寡占化されているので、元売りだけは儲かっている、おかしいんじゃないかと友人の運送業者が憤慨していた。
他国では食料が無くなって暴動が起こっているが、日本も人ごとでは無くなると彼は言う。

格差の拡大で大企業だけが勝ち残って多くの中小業者は行き詰まる、そんなシナリオが現実になるのだろうか。
そうなったときに日本の競争力の源泉は失われないのか。

燃料と鉄鉱石の高騰で年間20兆円の富が余分に資源国に流出するそうだ。
その負担としわ寄せは庶民と中小企業に掛かってくる。
これは国難と言える。
この事態に対して打つべき手を打つのが政治家や政府の役割だろう。
お互いに足の引っ張り合いをしている場合では無いと誰もが思っているだろうに。
多分、水面下では色々と手を打っていると思うのだが、建設業関連の廃業・倒産の影響が経済全体に波及する前に間に合わなければならない。

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